ここでは、ライリーの法則を応用した、簡易な市場ポテンシャルの判定方法とその利用方法を紹介します。
ライリーの法則とは「ある市場の消費者の来店意向(出向率)はその市場から対象となる商業施設までの距離の2乗に反比例する。」というハフモデルの距離抵抗の考え方の基本になったものである。
具体的な判定方法は以下に示すように非常にかんたんです。


下の例のように、同じ3km圏に6,000人の市場を持つ地区A、Bがあった場合、その中心の商業・レジャー施設などの集客施設にとってはどちらの市場ポテンシャルが高いかを具体的に判定してみる。


     
     


この場合、A,B各地区について距離圏別に中心までの距離の2乗で、その距離圏の人口を割った値を算定し、各距離圏毎の算定結果の総和をその地区の市場ポテンシャルとする。この値は特に単位を持たない。つまり、地区Aと地区Bの市場ポテンシャルの比較をする場合の指標値である。


     
     
     

一見、非常に簡単であるが、例えば、地区Aに年商10億円の商業施設があり、同様の商業施設を地区Bに開設した場合、地区A,Bの市場ポテンシャル値の比較から、地区Bの商業施設の期待売上は

10億円×13,049/5,369=24.3億円
となる。この結果は、想定している商業施設が市場に対して、充分な規模を持っている場合、つまり、施設規模による売上の制限がない場合には、かなり、参考にできる結果である。